市長あいさつ

門川市長

 日本の未来のために,大切なことがあります。それは,グローバル化が進む国際情勢の中で,日本の精神文化の拠点都市・京都が果たす役割を考えることです。


 かつては,軍事力や経済力といった,いわゆる“ハード・パワー”が,国と国との関係を築く上で最も大切だと言われてきました。このことは私も否定しません。しかし,これからは,文化,芸術,ものづくり,宗教などで人々の心を魅了する力,いわゆる“ソフト・パワー”が大きな力を持つとも言われています。こうした中,千年を超えてまさに多彩な“ソフト・パワー”が蓄積されてきたここ京都が果たす役割は,極めて大きいと思っています。


 そんな京都のまちは,我が国の歴史の中で,かつての東海道,そして現在の新幹線と,常に国土軸の中心に据えられてきました。しかし,将来新たな国土軸となるリニア中央新幹線は,京都を通らないルートで計画されています。これは,京都だけの問題ではないと私は思います。日本文化の中心である京都が国土軸から外れることは,50年後,100年後の我が国の未来にとって,果たして本当に好ましいことなのでしょうか。

 

 リニア中央新幹線が京都駅を通ることの重要性は,日本の未来を考えておられる多くの有識者の皆様からも御指摘をいただいております。そして,京都市,京都府,京都経済界をはじめオール京都の体制で,粘り強くその意義を訴え続けているところです。

 

 私たちは,これからの日本の国をどのように形作っていくのか。世界を見据えて,ここ京都がどのような貢献ができるのか,様々な困難がある中ではありますが,大きな発想の下で,これからも様々な取組に全力を尽くしてまいりたいと思います。皆様の御理解,御協力をお願い申し上げます。

門川大作

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